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集成材について。 [新築]


みなさん、こんにちは。

個人的にいろいろあって、すっかり更新が遅れてしまいました。
それから、たくさんのメール相談があって、その分類や区分け
にも迷っているのでちょっと参ったなあ~という気持ちです。

でも、一旦始めたので途中で止めるのもつもりはありません。
これからも(不定期になると思うけど)更新は続けます。
まあ、元々、閲覧数は期待していないので気楽といえば気楽
です。

それでは始めましょう。今回は新築時の集成材の使用について
の相談でした。私自身は詳しくないので工務店に聞いてお答え
した部分がかなり多いのです。

002.jpg
(写真と本文とは無関係です)

toyoさま

はじめまして。
●●と申します。
シロアリについて検索してあなたのサイトを見させていただき、メール
させていただきました。
シロアリの好きな修成材について教えてください。
 
現在新築構築中でトラブルというか、業者側からの説明がないまま
部材変更による棟上が行われ、
建築ストップをしております。
トラブルというのは、見積では通し柱、管柱については桧を使用する
ことになっていたのですが、
省令準耐火構造対応に伴い、全てホワイト
ウッドの修成材を使用されていました。

通し柱、管柱等の主要柱は120mm、そのほかの柱は105mmで見積も
っていましたが、
全てを120mmに変更しており、狂いが出ない(少ない)
修成材を使用したそうです。

(私がしっかり内容を把握していない為、巧く説明できなくてすいません。)
 
部材変更の連絡を受けておらず、建前の時に主人が疑問に思い業者
に確認をしたところ、
上記のような説明を受けました。
 
梁は米松、土台は桧を使用してあります。
 
長々と前置きを書いてしまいましたが、質問は通し柱、管柱に修成材は
大丈夫なのでしょうか?

「シロアリの好物」ということを調べていても沢山載っており、家の構造
に関わる部分の為、主人はそのことを非常に気にしています。


toyo
さんのおっしゃられる「適材適所」とはどの部分のことなのでしょうか?
ブログページが沢山ありすぎて、探せない為メールさせていただきました。
土台に桧を使用していれば問題ないのかどうか。 
多すぎる情報に翻弄されています。

シロアリプロのご意見をお聞かせいただけませんでしょうか?
よろしくお願いします。


 

こんにちは。
メール、拝見しました。
せっかくの新築なのに建築ストップとはさぞ不愉快なお気持ちだと
お察しします。

で、率直に言って、私はシロアリ屋なので、あくまでもシロアリ屋としての
立場からしか
アドバイスできないのですが・・・

まず、最初の前提として「集成材」とはどういう素材なのか?・・
というと、ご存知のように
集成材とは「小さな木材を接着剤でくっつけて、
大きな木材に集成した木質材料」ですよね。

集成材の良い面は「強度のばらつきが少ない」「構造強度を算定できる」
「乾燥による変形等の狂いが少ない」とかがあります。

悪い面は「くっつけるときの接着剤がシックハウスの原因となることがある」
「火災時に黒煙を出す」
「水分に弱い」とかです。

そして、シロアリ屋としては「シロアリに食べられると脆い」のも悪い面
だと思っています。
なぜ、集成材はシロアリに食べられると脆いのか
といいうと、「芯」がないからです。

丸太を切断すると「年輪」がありますよね。で、年輪に白い部分(辺材)と
濃い茶の部分(心材)が
交互に円を描いています。シロアリはこの辺材の
セルロースの部分を食べますが、それでも心材や
中心部の芯の部分は
精油が含まれていますので残します。

ところが集成材にはそのような「芯」の部分がないので、一旦シロアリに
食べられ始めると脆いわけです。

但し、これはあくまでも「一旦、シロアリが侵入した場合」の話であって、
侵入しなければどうってことないこと・・とも言えます。
具体的には新築時にキチッと予防処理をしておけば集成材でも通常は
大丈夫です。

ただ、シロアリ屋としては、ほんの少しでも「一旦、シロアリが侵入した
場合」のことを考えると集成材の使用は反対はしないけど積極的には
お勧めできない立場・・というふうに思ってください。

説明が下手でごめんなさい。
たとえば、最近は私も新築現場で集成材を多用した家をよく予防します。

個人的には好きではないですが、予算の関係でやむを得ないを得ない
んだろうなあ~と思いますので無碍に反対はしないことにしています。
強度の点では集成材は強いのも事実ですからそんなに悪いものとも思いません。

だから

>質問は通し柱、管柱に修成材は大丈夫なのでしょうか?
「シロアリの好物」ということを調べていても沢山載っており、
家の構造に関わる部分の為、主人はそのことを非常に気にしています。

この質問については、「シロアリが侵入さえしなければ」問題はないと
思います。

あと、接着剤のシックハウスの問題については最近は接着剤も随分、
改善されているそうですから危険も減っていると思いますが、念のため
「その集成材はシックハウスになりような接着剤は使っていないか?」
確認されたほうが無難だと思います。

私のお付き合いしている工務店もときどき集成材を使っていますが、
完成後に「有害指定物質濃度測定」の検査をしています。
今まで濃度の点ではクリアしているそうですので良質の集成材を使って
いるんだと思います。

>toyoさんのおっしゃられる「適材適所」とはどの部分のことなのでしょうか?

これは本格的な説明はとても難しいんです。それでウイキペディアから
引用させてもらいます。

例えば土台には腐りにくく耐久性の高い(ヒノキ)(クリ)を、
内装の一部になる柱には木目の美しくやさしい肌合いの(スギ)を、
また
屋根や二階以上の重量を支える梁には強靭な(マツ)を
といった具合である。

・・ということです。山の北側で育った木は住宅でも北側に使う・・とか、
くせのある木はその癖を生かして使う・・とか「木を見る」ことのできる
大工さんでないとこれはできないんです。
そして今の60代以上の大工さんでないともう「木を見る」ことのできる」
大工さんは激減しています。とても奥の深い、といいますか私には
具体的な説明は無理です。ごめんなさい。

>土台に桧を使用していれば問題ないのかどうか。

これもシロアリ屋としては難しい質問なんです。
詳しく云うときりがないのですが・・う~ん、たしかに通常は檜は腐朽や
シロアリには強い・・と言えます。でも、それは絶対ではないんです。

というのはシロアリは鉄と硝子以外はなんでも食べる・・と思ってください。
一般的には檜には耐蟻性のある成分が含まれているからシロアリは
食べない・・・と思われていますがそれは間違いです。


しかし、現実的には土台は檜のほうがいいと思います。
なんだか矛盾したことを言っているようですが、「こういう素材を使えば
シロアリは防げる」というような素材は存在しないんです。
もう確率の問題なんです。


木造住宅であるかぎり常にシロアリ侵入の危険はつきまといます。
だからといってそう怖がることもない、といいますか。ベストではないけど
檜はベターといったらいいでしょうか。
で、シロアリに対してはベストの方法はない・・といいますか。

すっかり、わけのわからない説明になってしまってご不満だと思います。

最悪の事を想定すると集成材の使用は賛成しかねますが、でも最悪の
事ってそんなに現実的には起こらないと思います。
でもシロアリ屋としては、最悪の事を想定して考える立場を取るしかない・・
といいますか。

たしかにシロアリで甚大な被害を受けることもありますが、そういう
事例は確率的には少ないんです。

個人的には「定期的な床下チェック」でシロアリに対応できますから
そのほうがいいと思います。

ホワイトウッドの集成材の強度については私は専門的なことは言えま
せんが、ご心配であれば私の信頼している工務店に聞いてお伝えする
ことは出来ます。必要でしたら調べておきます。

以上です。ご質問にピッタリの答だったか自信はないですが、もし、
もっと具体的な情報が必要でしたら大工さんか工務店に聞いてお伝え
することくらいはできますのでまたメールをください。

どうか、素敵なお家が建ちますように。失礼しました。



こんにちは。
ご返答、拝見致しました。
ありがとうございます。
 

>たしかにシロアリで甚大な被害を受けることもありますが、そういう事例
は確率的には少ないんです。

>個人的には「定期的な床下チェック」でシロアリに対応できますから
そのほうがいいと思います。

>ホワイトウッドの集成材の強度については私は専門的なことは言えま
せんが、ご心配であれば私の信頼している工務店に聞いてお伝えする
ことは出来ます。必要でしたら調べておきます。

>以上です。ご質問にピッタリの答だったか自信はないですが、もし、
もっと具体的な情報が必要でしたら大工さんか工務店に聞いてお伝え
することくらいはできますのでまたメールをください。

>どうか、素敵なお家が建ちますように。失礼しました。

お言葉に甘えまして、ご信頼されている工務店さんや大工さん聞いて
いただけると助かります。

もう少し、経緯をお話ししますと。

当初(見積り・契約)においては構造材の柱(通柱・管柱)が120角と
105角の全て桧(特一等KD)の予定でしたが理由あって、スフ゜ルース
(ホワイトウット゛)積層、全てが120(E95-F315)に変更されていました。

理由とは、省令準耐火構造に指定により柱に直にフ゜ラスターホ゛ート゛
を付けなければならない。

(1本の柱から左右に隣接する柱へかかるボードの端が、柱の中心にくるよう。)

この場合、120角と105角の混在では面を合わせるため外側に揃えるの
だが通常内側にも貼るので柱の角は合わせたほうが良いとの事で、全て
120角にしようとした。

しかし、全て桧120角で行った場合、どうしても桧が暴れる(伸縮)して、
ボードの継ぎ目が良くない(浮く?・割れる?)し、105角に背割りだと強度も
心配?なため動きの一番少ないスフ゜ルース(ホワイトウット゛)積層に変更した
とのことです。

(すみません。なにぶん素人なもので、聞き間違いがあるかもしれません。)

問題なのは、事前説明がなされなかったことです。

私も集成材を全否定するわけではありませんが、事前に分かっていれば
選択肢(例えば別の材種や集成材)があったわけですので。

そこで、スフ゜ルース(ホワイトウット゛)積層について調べたところ、耐朽性や
耐虫性が弱いことがよく書かれていたため、ご質問させていただいたしだいです。

強度については、新築時点での数値としては強いのでしょうけど経年変化に
伴う劣化が(白アリ含め)心配なのです。

私も、上棟したものを解体してやり直すことは本意ではないため、しっかりと
した施工や定期点検を行い白アリ点検を行って保証してもらうほうが良いの
かなとも思っていますがすぐに気持ちも切り替えられないため・・・。

白あり以外でも、耐朽性(使用環境C)のことも気になりますので、ご信頼
されている方へ聞いていただけるのでしたら助かります。

以上、大変お手数ですがよろしくお願い致します。


 

●●様

今日、親戚の材木店兼工務店の社長に聞いた結果をお知らせします。

以下、会話形式で・・

私・ホワイトウッド集成材を「通し柱」と「管柱」に使用した場合の耐蟻性と
耐朽性については問題はありますか?

社長・

新潟県では最近はホワイトウッド集成材は構造材には使わない
傾向だよ。アレはちょっと弱いからね。

私・

最初は檜を使う予定だったそうですが急に変更になったそうで・・。

社長・

その理由は?

私・

無垢の檜だと「暴れるから」だそうです。そういうことってあるんですか?
また、省令準耐火構造・・云々も理由らしいです。

社長・

まあ、暴れることはないとは言えないけど、そんなにあるわけでもないよ。
どんな造りか詳細がわからないとなんとも言えないけど・・ふつうは無垢の
檜で問題ないと思うけどね。省令準耐火構造でもね。

私・

じゃあ集成材に変えたほんとの理由はなんでしょう?

社長・

コストかもしれないな。まあ、作りの詳細がわからないとなんとも
いえないけどね、

私・

じゃあ、もし、このまま集成材でいくとして注意点はなんでしょう?

社長・

それは、とにかく「通気を良くする」ことだね。

私・

同感です。結局。通気ですよね。腐らなければ問題ないんですからね。
それとシロアリに注意ですよね。

社長・

そうだよ。腐朽対策と防蟻対策をちゃんとすれば、経年劣化の
面からでも大丈夫だと思うよ。

私・

防蟻はなんとかなるにしても、この腐朽対策についてですが具体的に
注意すべきことはなんでしょう?

社長・

漏水と雨漏りだね。集成材は漏水にほ弱いから特に注意しないとね。

私・

そこをもっと詳しく教えて下さい。

社長・

窓枠の付け根付近は漏水しやすいんだ。それからサイディングは
横張りにしたら絶対ダメだよ。

私・

同感です。横に張ったサイディングって、高級感の演出はできるけど
ダメですよね。水分が下に落ちる縦張りが絶対いいと思います。
特に集成材の場合は要注意ですよね。

社長・

それから、柱は床上1メートルくらいの高さまで防腐剤を塗ること。
これも大事だよ。ホワイトウッドならこれも絶対やったほうがいいよ。

私・

同感です。要は水分を如何に防ぐか・・ですよね。

社長・

そう、とにかく漏水のない工事をすること、と通気だよね。
もっともこれは集成材でなくても大事なことだけどね。

他の話もいろいろしたのですが、要点を整理すると・・

①集成材は「シロアリ」「腐朽」には弱いので、特にこのふたつの
対策はきちんとすること。

②シロアリに対しては予防。腐朽に対しては床上1メートルまでの
防腐剤塗布

③経年劣化を防ぐには「きちんとした漏水のない施工をすること」
「床下の通気を良くして湿気がこもるのを防ぐこと」

以上です。
①~③をきちんとすればホワイトウッド集成材でも耐久性は大丈夫・・
ということでした。

特に漏水には絶対注意すべき・・としつっこく言っていました。

これはあくまでもホワイトウッド集成材を使う場合の注意点です。
無垢の檜のほうがいいのは言うまでもないですが。

大体、シロアリ屋の私と同意見でした。

あと、今度はシロアリ屋として今まで1万件くらいは床下調査で潜って
きた経験から言わせてもらうと、たしかに甚大なシロアリ被害の駆除
経験はありますが、やっぱり被害の大きい家は共通して「湿気が強い」
「漏水している」ように思います。

まあ、乾燥している床下でもシロアリが侵入することはありますので
一概には言えないのですが、そういう傾向はあると思います。

乾燥している床下でもシロアリが侵入する原因は「造り」と「施工の丁寧さ」
次第だと思っています。

この「造り」とは具体的に説明するとほんとに長くなるので省かせてくださいね。

私がブログでお伝えしたいもっとも重要なことはこの「造り」なんですが・・・。

  

ということで参考になったら幸いです。

それでは●●様にいいことがありますように。



こんばんは。
 
またご返信いただきありがとうございます。
 
檜が暴れる・・・。
構造的に・・・。
 
本当にその選択がベストだったのかなど
その辺も含めて、もう一度建築士と話をしてみたいと思います。
 
このまま進める前提ではありませんが一応、簡単には以下のような仕様です。
 
床下はべた基礎で通気は基礎パッキンです。壁通気も行います。
外壁は、塗り(ジョリパッド)と、無地サイディングの上、吹きつけ(ジョリパッド)
木板貼りを使い分け
ます。
 サイディングの張り方は縦のはずです。(もう一度確認しますが。)
 
変更理由・内容を事前に話してもらえてたら、それをふまえてやっぱり無垢で
いくのか、集成材にしてもいきなりスフ゜ルース(ホワイトウット゛)ではなく
例えば檜の集成材など色々検討した結果で結論が出せていたわけで・・・。

 
茂木様のご返信内容を見ておりまして、おっしゃる通りだと思います。
 
しかし1週間たっても整理ができず、結論が出せずにいますが
まずは、やり直しも含めもう一度話をしてきたいと思います。
 
ありがとうございました。


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ビリジャン

シロアリは鉄とガラスは食べないのですか?
それなら、ベンガラ(酸化鉄顔料=酸化第二鉄=赤色酸化鉄、酸化鉄(III)、Fe2O3を主要発色成分とする)など塗ってカモフラージュしたら「こんな鉄味の木材はマズくて食べられないや」と、シロアリが敬遠するなんてことは起こらないでしょうか?
好奇心から素人の思いつきをちょっと口にしてみました。
「弁柄」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%81%E6%9F%84

by ビリジャン (2013-01-13 20:14) 

toyo

ビリジャン 様

わー!凄い思いつきですね。ベンガラについては私は
まったく無知なので何とも言えませんが、もしかしたら
効果があるかもしれませんね。
今、ベンガラについて調べたら赤錆と同じ組成なんだ
そうですね。う~ん、私も答えようがないです。
ほんとにすみません。

シロアリが鉄とガラス以外はなんでも食べる・・というは
実は乱暴な言い方なんです。正確に言うと「食べる」の
ではなく、「齧る」なんですが、シロアリには「目の前にある
障害物」を、とにかくなんでも齧ってみて「柔らかいもの」を
噛み進む・・という習性があります。

たとえば、床下の土壌から畳の裏までシロアリが侵入する
ことは珍しくないですが、じゃあ、畳まで侵入してきたのなら
床下はさぞ大被害になっている・・と思ってしまいますが、
意外とそうでない場合もあります。

土壌から「束柱」や「土台」をパスして「床板や畳」だけ激しく
食べられていることもよくあります。これは「束柱」と「土台」が
「硬い木」だった場合で、その上の床板(多くは杉板)や
畳が「柔らかい」からと考えられます。シロアリは「硬いもの」
は一応、齧るけど、その結果、「柔らかい材料」を優先して
齧るようです。

でも、シロアリの周囲に「硬いもの」しかなければ、習性上は
硬いもの」でも齧ると思います。また、ヒノキや防蟻成分が
含まれている材木は食べない・・ということになっていますが
シロアリの周囲にヒノキしかなければヒノキも齧ります。

コンクリートも齧って穴を開けるというのは確か静岡大学
の実験で確かめられていたと思いますが、これも正確に
言うと「コンクリートの粒子を顎で齧って、取り外す」・・という
意味だそうです。
齧って、それを「消化」して「栄養物」として体内に取り込む
・・ということではないんです。

下手な説明でごめんなさい。
要は「その素材が柔らかいか、硬いか」でシロアリは優先順位
を決めて、柔らかい素材のある「方向」へ、「噛み進む」ので、
もし木材にベンガラを塗って、表面が鉄みたいに「硬化」する
のなら充分、撃退することはできると思われます。
ベンガラの表面硬度がどの程度「硬いか」によって決まると
思います。

でも、実験する価値はありそうですね。
あと、木材に塗った場合に木材内部の腐朽がどうなるか?
ですが、とても興味深い提案だと思います。どっかの大学で
実験してくれないかしら?

ほんとに面白いアイデアだと思います。
ありがとうございます。


by toyo (2013-01-13 21:40) 

ビリジャン

>とにかくなんでも齧ってみて「柔らかいもの」を
噛み進む

そうか、じゃ、「鉄臭い」だけじゃ、ダメですね。
木材の呼吸はそのままに表面だけを硬化する方法ってないのでしょうか?
ステンレスの網を巻いたら、食べにくくてパスするかな?
でもかじることには実直で忍耐強そうだから、きっとそんなものに騙されませんね。
by ビリジャン (2013-01-14 18:00) 

toyo

ビリジャン様

>ステンレスの網を巻いたら、食べにくくてパスするかな?

わー!またまたびっくりしました。
すごいなあ・・というか、その通りなんです。

実は、既にそういうやり方がオーストラリアで開発、実用化
されているんです。今、探してみたら下記のサイトを見つけ
ました。
http://www.otsuka2000.co.jp/page011.html

ほかにも「シロアリが齧るにはちょっと大きくて、齧れない
ような粒子で防ぐ方法」もあります。

ただ、これらは・・おそらくコストの面で・・日本ではあまり
実用化されてはいないようです。というか、多くの工務店
にとっては「面倒で、余計な」工事というか、そこまでする
「必要を感じない」・・といいますか、認識不足といいますか
私なんかが工務店に提案しても絶望的に「相手にされない」
(笑)のが現状です。

真剣にシロアリ対策を考えている工務店は、ステンレス
メッシュとか採用していますが、まあ、すごく少ないです。

それから、シロアリは・・たとえ、そういう工事をしても・・
わずか、「数ミリの隙間」があれば、充分侵入することは
可能なので(これは決して大げさな言い方ではないのですが)
「施工の丁寧さ」が決定的に要求されると思います。

すると、結局、「数ミリの隙間」も完全に防除するには
「液体の薬剤を散布」するのが「簡単で確実」「手っ取り
早い」ので、やっぱり、今のところは確実性から言ったら、
どんくさいですが「液体の薬剤を散布」することになる・・
といいますか、悩ましい問題です。

でも、 ビリジャン様の発想はすごいなあと思いました。
お世辞ではなく、ほんとにそう思います。私なんか、そういう
斬新な発想ができないんです。どういったらいいか、もう
旧式の脳だし、どうしても旧態然なことしか思い浮かばない
・・といいますか。

だから、一般の方や異業種異分野の方の発想が何かを
「変える」きっかけになると思っています。
ほんとにありがとうございました。

by toyo (2013-01-14 18:54) 

かめきち

ホワイトウッドはモミ系でシロアリの大好物で腐朽菌に弱い木材です。フィンランド周辺に生育しみためにはきれいですが、シロアリ、腐朽菌がない寒い地域で育った木ですからシロアリや腐朽菌を防ぐ成分を木に持っていません。その点雨が多く虫や腐朽菌が多い日本で育った木はそれらを防ぐために木自体に防虫防腐成分を作り出しています。杉の赤身は昔から南国の土台に使用されています。地元で育った国産材を使用すべきです。
by かめきち (2016-08-17 20:10) 

toyo

かめきち様

貴重な情報を感謝します。一読してなるほど!と思いました。
おっしゃるようにシロアリ、腐朽菌が存在しない地域で育った木は防蟻性も防腐性もないのは当然ですよね。そして杉の赤身は精油が含まれているのでシロアリは食べ残すようです。
>地元で育った国産材を使用すべきです
私の家内の頑固な父上(棟梁)も生前、同じことを言っていたのを思い出しました。
それにしても昨今の新築現場では集成材の多用が目につくようになって私も疑問に思っています。これも時代の流れなんでしょうかねえ。
いろいろ教えていただいてありがとうございました。
どうか、かめきち様にいいことがありますように。
失礼しました。
by toyo (2016-08-19 12:13) 

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