セピオライト [床下調湿剤]
みなさん、こんにちは。
今回は床下調湿剤「セピオライト」の効果についての相談です。
所謂、自然石を砕いてセラミック化した商品は何種類かあります。
私も昔、使った時期があります。
基本的に湿気を「吸っては、吐いて」の効果が半永久に続く・・・
ことになっています。但し、あまりに強い湿気のもとでは「吸っても」
「吐く」力が機能しなくなって「土化」したこともありました。
だから、敷炭にしろ調湿剤にしろただ敷けばいいというものいでは
なく同時に「換気」も考えないと効果が半減してしまいます。
[ 件名 ]
セピオライト
[ 本文(小) ]
12年前に床下に1坪あたり20kgのセピオライトを
散布しましたが、除湿効果は 持続しているでしょうか?
教えてください
初めまして。(略)
で、さっそくですが、ご質問の12年前に敷いた「セピオライト」
の効果が続しているか?
ということですが、これは床下を見ればはっきりすると思います。
もし、セピオライトが変色していたり、あるいはカビ臭がすれば
効果はなくなっていると思います。
セピオライトは、ある程度の湿気ならたしかに除湿効果はあり
ますし、呼吸する素材 なので半永久的の効果は持続します。
しかし、強烈な湿気の場合は水分を吸って飽和状態になって、
除湿効果がなくなる(呼吸できなくなる)場合もあります。
だから、「敷く前の最初の床下の湿気の状態」がわからないと
私も判断しかねるのです。
で、いくつか質問させてくださいね。
①そもそも12年前にセピオライトを敷いた動機あるいは理由は
なんでしょうか?業者に言われるままに敷いた・・とか、実際に
湿気が強いのを感じて困っていたので
敷いた・・とかです。
②敷いた結果、あきらかに室内の湿気ぽさが改善されたと思い
ますか?たとえば押入
れの中のカビ臭がなくなったとか。
それともあんまり効果についてはわからない・・とか。
③それから、今回の相談の理由はなんでしょうか?
たとえば室内でやっぱり湿気やカビの影響を感じる・・とか、
あるいは子どもさんが気管支炎っぽいとか・・そういう困った
ことがおありですか?
それから、もし、床下のセピオライトの敷いた写真を撮れるの
ならこのメールに添付 して送って頂ければもう少しはっきり
したことが言えると思いますがこれは可能かしら?
・・ということで、今はこれくらいしか言えないんです。
○○様の床下の状況がまっ たくイメージできないので・・。
ごめんさいね。
もし、よっぽどお困りなら①~③について答えられるだけでも
いいので教えてくださ いね。通常は「よほどの湿気地でない
かぎり」セピオライトはそれなりに有効ですから「除湿効果は
持続している」と思います。
また質問があったらメールをくださいね。
それでは○○様ご家族にいいことがありますように。
(参考・昔、セピオライトを敷いた写真です)
(アップにします。白っぽい箇所は正常ですが
茶色っぽい部分は土化してます)
早速のメールありがとうございました。
12年前に隣家でシロアリの被害があり、その時の業者がついでに
見てみましょうということで、我が家も診断してもらいました。
結果はシロアリの被害はありませんでしたが、床下の湿気を感じた
ので、
セピオライトの散布と床下換気扇の設置を行いました。
今回フローリングや畳にたわみを感じたので、床下の修理をする
ことになりました。
そこで、再度セピオライトを散布すべきかどうかを決めかねています。
なお、押入れの床などに湿気による傷みなどがあり、どうもセピオ
ライトの効果が無くなっているのではないかと思っています。
そんな時、たまたま貴殿の記事を拝見し、ご意見を伺ったわけです。
念のためセピオライトの色を確認してみます。
有難うございました。
○○様
おはようございます。
メール、ありがとうございました。おかげで状況がかなりイメージできました。
はっきり言って「典型的なシロアリ営業」に付き合わされた・・
という感じです。
というのは、「隣に駆除に来たのでついでに調査しましょう」
シロアリはいないけど湿気がありますねえ、床下換気が必要です。
また換気扇だけでは
風が回らないところもあるので、そこは床下
調湿剤を敷くといいですよ・・云々」
・・は、シロアリの営業マンなら誰でも使う日常的な営業トーク
です。本音は「シロアリがいないなら換気扇と調湿剤を売り込め
・・」というわけです。
いささか、悪意に満ちた解釈かもしれません。実際に○○様の
床下の湿気が看過できないほどに強烈だったのなら私の誤解だと
思います。しかし、おそらく当たっているのではと想像します。
従って、もし○○様が日常的に強烈な湿気に悩まされているのなら
別ですが、そうでなければ再度セピオライトを敷く必要はないと
思います。 でも、潤沢な予算があるなら「セピオライトを追加」
してもそれなりに効果はあると思うし、それで ○○様がもし
精神的に不安から解放される・・と思うのならマイナスにはなら
ないと思います。 あくまでその予算が負担にならない場合ですが。
それから、築10~20年くらい経てば、どこの家でも「フローリ
ングや畳にたわみを感じることは特別に異常なことではありません」。
押入れの床板(おそらく薄い合版ですよね)も裏側がカビで
茶色っぽくなる・・のもよくあることなんです。経年劣化だと思い
ます。
今回、その傷んだ部分をリフォームすれば、あと20年くらいは持つ
はずです。もつはず・・というのは「セピオライトを敷かなくても
持つ」という意味です。
・・というのが私の判断です。
但し、○○様の土地環境がすごく湿気の多い土地柄?ならこの限り
ではないですが、そのへんはどうなんでしょう?
お隣との距離が1~2mで平垣があったりして通気が悪いとか、
あるいは元々は沼地か田んぼの埋立地だったとか、すぐ近くに池か
川があるとか・・もし、そうなら湿気地かもしれませんね。
その場合は抜本的に床下の通気を改善(具体的には通気口を増設
するとか)するようにしたほうがいいと思います。セピオライト
云々はそれからのことだと思います。根本的な対策が先ですからね。
ついでに・・セピオライトの効果をほんとうに発揮させるのは
通気口の数はとても大事なことです。通気口の数が不十分だと
セピオライトも「すぐに飽和状態になってしまう」からです。
以上です。わかりにくい説明でごめんなさいね。
不愉快な部分もあったかもしれませんが、老婆心からだと
お許しくださるように。
それではまた、もし気になることがありましたらメールを
くださいね。
○○様にいいことがありますように。
(もし、セピオライトを敷かなかったらもっと腐朽菌が繁殖して
いたと思われるので、一定の効果はあったと思いますが、
長期的には湿気が勝っているようです)
貴重なご意見有難うございました。
確かにシロアリ営業に付き合わされてのセピオライトでした。
結論として、今回はご意見に従いセピオライトの使用を中止
することにしました。
ありがとうございました。
(その土地が沼地だったとか田園の場合は、やっぱり湿気が多い
床下になる傾向が強いと思います)
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