改築直前にシロアリが発生した場合は? [シロアリ]
随分と長く更新をサボッてしまってすみません。
サボった理由はいろいろありますが、一番大きな理由は、
メールの整理の仕方が下手くそでごちゃごちゃになって
収集がつかなくなったこと。
それから相談者のプライバシーもあるので名前を消したり
内容を再吟味したり、返信したファイルを探したり・・この
作業にけっこう時間がかかること。間違って同じメールを
また載せようとしたり・・
パソコンが得意な人にはどうってことないんでしょうが、
こういう作業って、パソコン苦手な私にはしんどくなるときが
あります。
でも、不思議なことに更新をサボっている間に閲覧数が
どんどん増えている。う~ん、こんなわかりにくく面白みの
ないブログなのになぜなんでしょう???
まあ、ゆっくりとしか更新できませんが少しでも参考になった
ら嬉しいので続けることにしました。どうか少しでも私の経験
がお役にたちますように。
今回は「改築しようと考えていた矢先に羽アリが出たらどう
すべきか?」という相談です。きっと同じようなケースに遭遇
している方もいるんじゃないかしら?参考にしてください。
例によって写真は適切なのがないのでテキトーに選びました。
[ 名前 ]
○○
[ 件名 ]
シロアリについて
[ 本文(小) ]
シロアリを検索していて、ブログを拝見させていただきました。
知らないことばかりだったので、大変参考になります。
メールで質問させていただけるとのことで、メールしました。
質問したいのは、次のことです。現在、家の建て替えを検討して
いますが、現在住んでいる浴室のドアの枠から、羽アリがでて
きました。(5月10日ころ)
その場合の対策についてお聞きしたいのです。解体する家でも、
駆除を行ってから、解体した方が良いのですか?
それとも、解体することによって、駆除できると考えても良いの
ですか?
同じ土地に、新築を考えているので、新築してから、すぐに
シロアリが出て欲しくないのです。また、解体後に、土地の
消毒(薬剤による駆除?)を行ったほうがよいのですか?
薬品を使うことにより、健康被害が出るのは困ると思っています。
ご回答、よろしくお願いします。
初めまして。(略)
さっそくですが、ご質問の・・
>解体する家でも、駆除を行ってから、解体した方が良いのですか?
それとも、解体することによって、駆除できると考えても良いのですか?
また、解体後に、土地の消毒(薬剤による駆除?)を行ったほうがよい
のですか?
これは解体するのなら(たとえ現在、羽アリが発生しても)駆除する
必要はないと思います。
実質的に「解体することによって、駆除できると考えても良い」と思い
ます。
ただ、「解体後に、土地の消毒(薬剤による駆除?)を行ったほうが
よいのですか?」については「建て替えの家の床下をどういう造りに
するか?」によって、ちょっと答えが違ってきます。
たとえば・・
①建て替えの家の床下を土壌にする・・この場合は新築予防をしたほう
が無難です。
理由はシロアリの巣が土壌中にあるかもしれないからですね。
②建て替えの家の床下を「防湿コンクリート」にする・・この場合も
新築予防をする。理由は①と同じです。
床下がコンクリートなら予防も必要ないんじゃやないか?・・と思われ
るかもしれませんが、「防湿コンクリート」は将来、床面のコンクリート
と布基礎の立ち上がりの部分に「亀裂がかならず起こる」からです。
すると、その亀裂からシロアリが登ってきやすい(蟻道を作られやすい)
からです。
③建て替えの家の床下を「ベタコン」にする・・この場合は基本的に
シロアリ予防は必要ありません。
理由は「ベタコン」なら「床面のコンクリートと布基礎の立ち上がりの
部分に亀裂が起こらない」からです。
まあ、大雑把に言うとそういうことになります。
意味が伝わったでしょうか?「防湿コンクリート」と「ベタコン」の違い
がわかれば納得されると思いますが分からなければ画像を添付しましょうか?
それから
>薬品を使うことにより、健康被害が出るのは困ると思っています。
これはまったく同感です。最近はシロアリ薬剤も改良されて安全性の
高い薬剤もありますが、それでもご家族の中に重篤のアレルギー症状、
気管支炎、アトピー、花粉症の方がいたら注意すべきだと思います。
それから、床下がコンクリートでも、「配管のために基礎に開ける穴」
からシロアリが侵入することもあります。
また、基礎の化粧モルタルや、基礎の外(内)断熱材から侵入するケース
も増えていますので注意してくださいね。
まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、混乱するといけない
のでこのへんで止めておきます。
もし、建て替えの家の床下をどうするかが決まったら、もっと具体的な
予防策をお伝えできると思います・・ということで大ざっぱですが、今は
この程度のアドバイスしか出来ないんです。
ほかに質問がありましたらメールをくださいね。あ、忍者は1000字
までなので他に質問がありましたらこのメールに返信してください。
それでは素敵なお家になりますように。失礼しました。
○○様
少し、時間がとれたので画像を送ります。改築の参考にしてください。
家の床下には大きく分けて・・
①従来通りの土壌の場合(在来工法の床下ですね)
②防湿コンクリートの場合(初めに外基礎を作って、その後に内部の
平面にコンクリートを入れて平らにする工法です。これは床下コン
クリート面と布基礎の立ち上がりにいずれ亀裂が起こります)
③ベタコンの場合(最初から外基礎と内部のコンクリート面を同時に
コンクリートで 一挙に固めてしまう工法。これは基礎の立ち上がり
の亀裂は起こらないです)
④土間床の場合(スウエーデンハウスとか北欧式の住宅の床下で、
床下空間をすべてコンクリートで埋めてしまう工法。
床下空間がない作りです。日本の高温多湿の風土を無視した床下です)
・・の、4通りの工法があります。
現在、主流なのは②か③です。
白蟻対策上は③がベストです。理由は将来にわたって「基礎の立ち上がり
にシロアリが侵入する可能性のある亀裂が起こらない」からです。
ただ、この工法はそれなりの道具が必要なので、施工できる基礎屋さんと、
できない基礎屋さんがいます。価格も若干高いです。予算的に可能なら
これがいいと思います。
無理なら②でもいいですが、この場合は将来の「亀裂からの白蟻侵入に
備えて」予防処置はしておいた方がいいと思います。
④は(私も経験がありますが)シロアリが発生すると駆除はとても困難に
なるのでお勧めしません。この工法は元々シロアリのまったく生息しない
北欧の工法です。日本では危険を買うようなものですから、デザインが良く
ても採用すべきではないと個人的には思います。日本は高温多湿のアジア圏
ですから風土を無視した工法はあとでしっぺ返しがくると思ったほうが
いいです。
個人的には①が好きですがシロアリが侵入しやすいのも事実だし、
床下が(土地環境によっては)湿気っぽくなるという欠点があります。
でも健康上はいいと思っています。大体、人間がコンクリートやビニール
シートの床下の上に住んでいいことない・・と、個人的には思いますが
・・まあ、これは、でも湿気を遮断するなんらかの方法を考えないと・・
という問題もあるので一概には言えませんが。
添付した1枚目が従来の床下です。おそらく○○様の現在の床下がこれだと
思います。
二枚目の上の図が「防湿コンクリート」です。下が「ベタ基礎、いわゆる
ベタコン」です。
三枚目は「土間床」です。これは北欧式なのでシロアリのいない北欧なら
いいと思いますが日本では不向きです。
4枚目は「基礎の内断熱材の中を通ってシロアリが土台に侵入した」
写真です。こういうケースが近年、増えています。
基礎の外断熱も同じです。シロアリに梯子を用意してやるのと同じで絶対
にやってはいけません。
ほかにもお伝えしたいことはいっぱいありますが、とりあえず参考にして
ください。
それでは○○様御家族にいいことがありますように。
埼玉県在住の者です。
何年か前に 庭のシロアリの相談に乗って頂き、熊谷のシロアリ駆除の方を紹介してもらい点検して頂いた者です。
その際はありがとうございました。
薬剤の塗布から5年が経ち
紹介してくれた方に
薬剤塗布をお願いしようと思ったのですが、連絡先が分からなくて
また教えて頂きたいのですが…
よろしくお願いします。
by 平田 恵子 (2015-04-03 07:51)
平田様
その後、おかわりはないですか。
たしか下記の会社だと思います。
http://www.skunion.net/
by toyo (2015-04-03 11:48)
何年か前に庭のシロアリの事でご相談に乗って頂いて 埼玉なので熊谷の
シロアリ業者さんを紹介して頂き
点検をして頂いた平田です。
そのせつはありがとうございました。
家が築5年が経ち そろそろシロアリの
薬剤塗布をしたく 熊谷の業者さんに
連絡をしたいのですが 名刺が
見当たらず また連絡先を教えて
頂けないでしょうか[?]
宜しくお願いします。
by 平田 恵子 (2015-04-07 06:20)
平田様
下記が連絡先です。
屋号:エスケイユニオン
所在地:埼玉県熊谷市村岡451-1 リバ-コ-ト菅原B
電話 048-598-4507
FAX 048-598-4508
by toyo (2015-04-07 08:42)